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会設立にあたっての想い
長崎では、平成23年度1年間で動物管理センターに持ち込まれた猫1958匹のうち、1882匹の小さないのちが殺処分されました。
持ち込まれた91.4%は子猫です。
全国の自治体の状況は、2011年度で約175,000匹が殺処分されました。
このような哀しい現実があります。
ある日、動物管理センターを訪問した際、まず耳に飛び込んできたのは、犬たちの悲痛な叫び声でした。
「ああ、この子たちは迫りくる自分の行き先が分かっているのかなあ」と思った瞬間でした。
この子たちは命を絶たれてしまうのです。「今すぐにでも連れて帰りたい」と思いました。
しかし現状は猫たちの世話で手一杯充分世話ができないのです。態勢も整っていません。
「ごめんね、ごめんね…。」そんな自分が情けなくて、つらくて、つらくて。
帰り際の犬たちの哀しい鳴き声がいつまでも心に響き、後ろ髪をひかれる思いで泣く泣く心残りのまま帰路に着いたのです。
捨てられて保護を必要としている猫たちがいると知ったら“見て見ぬふり”するわけにはいきません。
寒空に震えながら軒の下でうずくまって母猫が子猫をかばい、親子で互いに寄り添い、兄弟で身を寄せ合い、一夜をまんじりと過ごしているのを見逃すわけにはいきません。
寒いだろうなあ、布団にくるまって暖かく過ごせるようにしてあげたい。
人間(自分)が同じ立場だったらどうでしょうか……とても心が痛みます。
孤児になった猫たちの大切な命をもっとより多く救ってあげられる施設があれば……
そこはのびのびと健康に幸せに終生過ごせる緑豊かな場所。
暖かく見守ってあげられるきちんとした施設を提供してあげたいと切なる願いを込めて、設立を思い起こしました。
世話人代表 大平由子
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